【2018年版】6インチ台の格安スマホ(SIMフリースマホ)を比較

最近ではスマホの大画面化がますます加速し、6インチ台という大型ディスプレイを搭載した機種が増えてきています。
これまでも6インチ台のスマホはいくつかありました。
しかし、いずれも本体サイズが大きく、スマホというよりもタブレットに近い扱いを受けていました。
ところが、最近ではアスペクト比18:9の縦長ディスプレイや狭額ベゼル、ノッチ(切り欠け)を採用することで本体サイズは5.2~5.5インチくらいのまま6インチディスプレイを実現しているモデルが多いです。
今回はディスプレイサイズが6インチ台の格安スマホ(SIMフリースマホ)を比較してみました。
6インチ台の格安スマホ比較
今回比較する6インチ台の格安スマホは以下の通りです。
機種名 | ディスプレイサイズ | 実売価格 |
ZenFone 5 | 6.2インチ | 57,000円前後 |
ZenFone 5Z | 6.2インチ | 75,000円前後 |
ZenFone 5Q | 6インチ | 40,000円前後 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 6インチ | 75,000円前後 |
OPPO R11s | 6.01インチ | 60,000円前後 |
ZenFone 3 Ultra | 6.8インチ | 54,000円前後 |
2017年末頃から縦長ディスプレイやノッチが最新スマホのトレンドとなり、6.0インチ台の大型スマホが続々と増えています。
ただ、そういったトレンドを搭載するのはミドルハイ~ハイスペッククラスのスマホがほとんどです。
そのため、6.0インチ台のスマホは50,000円以上の高価なモデルが多いです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ZenFone 5
ASUSから発売されているSIMフリースマホです。
2014年にも同じ名前のスマホが発売されていますが、以前は「5インチ」という理由で「ZenFone 5」と名付けられました。
今回は「第5世代のZenFone」という意味で再び同じ名前が付けられました。ノッチを採用しており、ディスプレイサイズは6.2インチと初代よりも大幅に大きくなりました。
新しいZenFone 5はAI機能に対応しているのが最大の特徴です。とくに優れているのがカメラで、AIによる「シーン判別」に対応しています。
カメラを向けるだけで被写体を判別し、「キャット」や「スカイ」、「フード」など全部で16種類あるモードから最適なものを自動で選んでくれます。特別な設定をしなくても、シャッターを押すだけで本格的な写真が撮影可能です。
このほかにも一時的にパフォーマンスを向上させる「AIブースト」や、賢く充電して過充電を防ぐ「AI充電」など、さまざまなAI機能を使えます。
AI機能以外では2つのSIMカードを4G+4Gで待ち受けできる「DSDV」に対応した点も見逃せません。国内3キャリアのVoLTEにも対応しており、ドコモ系+au系や、au系+Y!mobileといったあらゆる組み合わせでDSDVが可能です。
価格は57,000円前後とやや高めですが、スペックが高くカメラも優秀なバランスの良いミドルハイスマホに仕上がっています。
ZenFone 5のスペック
ZenFone 5のスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅75.6×縦153×厚さ7.7mm |
重さ | 約165g |
ディスプレイ | 約6.2インチFull HD+(2246×1080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 636 (オクタコアCPU) |
メモリ | RAM:6GB / ROM:64GB |
カメラ | アウト:1200万画素+800万画素 イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 3,300mAh |
防水・防塵 | × |
おサイフケータイ | × |
ZenFone 5が購入できるMVNOと販売価格
ZenFone 5が購入できるMVNOとその販売価格は以下の通りです。
・BIGLOBEモバイル:2,200×24ヶ月(一括購入不可)
・DMMモバイル:52,800円
・IIJmio:48,800円
・LINEモバイル:52,800円
・LinksMate:52,000円
・NifMo :48,889円
・OCNモバイルONE:52,800円
・イオンモバイル:52,800円
・エキサイトモバイル:49,800円
・楽天モバイル:52,800円
ZenFone 5Z
ASUSから発売予定のハイスペックなSIMフリースマホです。
本体デザインやカラーリングはさきほどのZenFone 5と全く同じで、カメラやメモリ、DSDV対応などスペックも共通点が多いです。
しかし、SoCがZenFone 5はSnapdragon 636だったのに対して、ZenFone 5Zでは上位モデルの「Snapdragon 845」を搭載しています。
Snapdragon 845は現在発表されているQualcomm製のSoCの中ではもっともスペックが高く、負荷の大きい3Dゲームもサクサク快適です。
また、ストレージ容量が64GBから128GBへと増量されています。DSDVを利用するとmicroSDカードが使えませんが、128GBもあれば容量不足の心配もありません。
ZenFone 5Zはベンチマークソフト「Antutu」で世界最高得点である約270,000のスコアをたたき出すなど、Android史上トップクラスのスペックを誇ります。
それにも関わらず、販売価格は75,000円前後と比較的安いです。Snapdragon 845を搭載した他のハイスペックスマホが10,000円前後することを考慮すると、非常にコストパフォーマンスに優れたスマホと言えますね。
ZenFone 5Zのスペック
ZenFone 5Zのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅75.6×縦153×厚さ7.7mm |
重さ | 約165g |
ディスプレイ | 約6.2インチ Full HD+(2,246×1,080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 845 (オクタコアCPU) |
メモリ | RAM:6GB / ROM:128GB |
カメラ | アウト:1200万画素+800万画素 イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 3,300mAh |
防水・防塵 | × |
おサイフケータイ | × |
ZenFone 5Zが購入できるMVNOと販売価格
2018年6月現在、ZenFone 5Zが購入できるMVNOと販売価格はまだ発表されていません。
ZenFone 5Zは2018年6月下旬発売予定です。
ZenFone 5Q
ASUSから発売されているSIMフリースマホです。
新しい「ZenFone 5」シリーズの下位モデルということで、ZenFone 5や5Zと比べるとスペックは控えめですし、AI機能も搭載されていません。
とは言えSnapdragon 630と4GBメモリを搭載しており、普段使いであれば十分すぎるスペックです。
ディスプレイもノッチはありませんがベゼルレスなので6.0インチと大型です。
ZenFone 5Qのみの特徴として、インカメラとアウトカメラの両方がデュアルレンズカメラとなっています。どちらもセカンドカメラが広角レンズになっており、広い範囲を含めた風景写真や自撮り、グループ写真などが撮影可能です。
ZenFone 5/5Zは4G+4Gで待ち受けできるDSDV対応でしたが、ZenFone 5Qは従来通り4G+3GのDSDSです。その代わり、トリプルスロットを搭載しているのでDSDSとmicroSDカードを併用できます。
ZenFone 5/5Zが目立っていますが、ZenFone 5Qは上位2機種にはない機能を多数持っており、それらの機能を使いたいのであれば十分におすすめです。
ZenFone 5Qのスペック
ZenFone 5Qのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅76×縦160.5×厚さ7.7mm |
重さ | 約168g |
ディスプレイ | 約6.0インチ Full HD+(2160×1080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 630 (オクタコアCPU) |
メモリ | RAM:4GB / ROM:64GB |
カメラ | アウト:1600万画素+800万画素 イン:2000万画素+800万画素 |
バッテリー容量 | 3,300mAh |
防水・防塵 | × |
おサイフケータイ | × |
ZenFone 5Qが購入できるMVNOと販売価格
ZenFone 5Qが購入できるMVNOとその販売価格は以下の通りです。
・DMMモバイル:39,800円
・IIJmio:37,800円
・LINEモバイル:39,800円
・LinksMate:39,800円
・NifMo :37,778円
・イオンモバイル:39,800円
HUAWEI Mate 10 Pro
HUAWEIから発売されているハイスペックなSIMフリースマホです。
HUAWEI Mate 10 Proは世界で初めてAI処理専用プロセッサ「NPU」を搭載し、最近のAIスマホブームの先駆けとも言えます。
アウトカメラには1200万画素+2000万画素のLeicaダブルレンズカメラを搭載しています。画素数こそHUAWEI P10などと同じですが、f値が2.2から1.6になったことでより明るく美しい写真が撮影可能です。
ソフト面も進化しており、AIによる自動シーン判別にも対応しています。被写体をリアルタイムで判別し、色やコントラスト、明るさなどを自動で調整してくれます。
もちろんハイスペックスマホらしく、スペックもかなり高いです。独自開発の「Kirin 970」は処理速度が速く、3Dゲームもなんなくこなします。メモリも6GBと大容量です。
アスペクト比18:9の縦長ディスプレイをいち早く採用し、国内で初めてDSDVをサポート、さらにHUAWEI端末としては初めて防水・防塵に対応しています。
価格は75,000円前後とかなり高いですが、HUAWEI Mate 10 Proはそれだけの価値がある完成度の高いスマホと言えますね。
HUAWEI Mate 10 Proのスペック
HUAWEI Mate 10 Proのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅74.5×縦154.2×厚さ7.9mm |
重さ | 約178g |
ディスプレイ | 約6.0インチ(2160×1080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | HUAWEI Kirin 970 オクタコアCPU (4 x 2.36 GHz A73 + 4 x 1.8 GHz A53)/ NPU |
メモリ | RAM:6GB / ROM:128GB |
カメラ | アウト:1200万画素+2000万画素 イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
防水・防塵 | 〇 (防水:IPX7 防塵:IP6X) |
おサイフケータイ | × |
HUAWEI Mate 10 Proが購入できるMVNOと販売価格
HUAWEI Mate 10 Proが購入できるMVNOとその販売価格は以下の通りです。
・DMMモバイル:89,800円
・IIJmio:79,800円
・LinksMate:88,000円
・NifMo :82,223円
・イオンモバイル:89,800円
・エキサイトモバイル:79,800円
・楽天モバイル:89,800円
OPPO R11s
中国のスマホメーカー「OPPO」のSIMフリースマホです。
OPPOは日本だとあまり馴染みがないかもしれませんが、2017年にはスマホの世界シェア4位に輝くなど、現在急成長しています。そんなOPPOが日本に参入して最初にリリースしたのが「R11s」です。
R11s最大の特徴がカメラで、背面には1600万画素と2000万画素のデュアルレンズカメラを搭載しています。R11sのカメラは普段は1600万画素のカメラを使い、暗所では2000万画素のカメラに自動で切り替わるという他社のカメラにはない特徴を持っています。
明るい場所と暗い場所でカメラを切り替えることで、どんな場所でも美しい写真が撮影可能です。もちろん、2つのカメラを使って背景をぼかすこともできます。
さらにインカメラは「AIビューティーモード」に対応し、AIがその人に合った最適な美顔効果をかけてくれます。画素数も2000万画素と高いです。
カメラを重視したスマホはたくさんありますが、R11sは昼夜を問わずきれいな写真を撮りたい人や自撮りを重視する人におすすめです。
OPPO R11sのスペック
OPPO R11sのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅75.5×縦155.1×厚さ7.1mm |
重さ | 約153g |
ディスプレイ | 約6.01インチ(2160×1080) |
OS | Android 7.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 660 |
メモリ | RAM:4GB / ROM:64GB |
カメラ | アウト:2000万画素+1600万画素 イン:2000万画素 |
バッテリー容量 | 3,205mAh |
防水・防塵 | × |
おサイフケータイ | × |
OPPO R11sが購入できるMVNOと販売価格
2018年6月現在、OPPO R11sが購入できるMVNOはありません。
OPPO R11sを利用したい場合はインターネット通販や家電量販店で購入しましょう。
ZenFone 3 Ultra
ASUSから発売されているSIMフリースマホです。
「6.8インチ」の大型ディスプレイを持っているという他のスマホにはない特徴を持っています。スマホというよりもタブレットに近いサイズ感で、これだけ大型のスマホは他にありません。
ディスプレイサイズが大きい分だけ本体サイズが大きいですが、ギリギリ片手で持つことができるサイズ感です。
2016年冬に発売されたやや古めのスマホで、スペックやカメラも同価格の最新スマホと比べると劣ります。
とは言え、オクタコアのSnapdragon 652と4GBメモリを搭載しているので動作は快適ですし、よほど負荷が大きいものでなければ3Dゲームも利用可能です。本体サイズが大きい分、バッテリーも4,600mAhと大容量で電池切れを気にすることなく使えます。
発売から時間が経ったことで本体価格も値下げされて手ごろな価格です。タブレットのような大画面のスマホが欲しいという人におすすめです。
ZenFone 3 Ultraのスペック
ZenFone 3 Ultraのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅93.9×縦186.4×厚さ6.8mm |
重さ | 約233g |
ディスプレイ | 約6.8インチ Full HD(1920×1080) |
OS | Android 6.0.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 652 |
メモリ | RAM:4GB / ROM:32GB |
カメラ | アウト:2300万画素 イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 4,600mAh |
防水・防塵 | × |
おサイフケータイ | × |
ZenFone 3 Ultraが購入できるMVNOと販売価格
2018年6月現在、主要なMVNOでZenFone 3 Ultraを取り扱っているところはありません。
以前は取り扱っているMVNOがありましたが、発売から時間が経っているということもあり、MVNOでの取り扱いは終了しています。
ZenFone 3 Ultraを利用したい場合はインターネット通販や家電量販店で購入しましょう。
まとめ
今回は6インチ台の格安スマホ(SIMフリースマホ)を比較してみました。
これまでスマホのディスプレイは5インチ台が主流でした。
しかし、最近では縦長ディスプレイやノッチを採用することでコンパクトな本体サイズと大画面を両立することが可能になり、6インチ台のスマホが増えています。
今回比較した6インチ台のスマホも本体サイズは5.2~5.5インチクラスのスマホと同じくらいの機種が多いです。
今まではサイズが大きすぎるという理由で大画面スマホを敬遠していた人も、ぜひ6インチ台のスマホを検討してみてください。