防水の格安スマホ(SIMフリースマホ)を比較

スマホをお風呂やキッチン、プールなどで利用する際に必須なのが「防水機能」です。
大手キャリアでは多くのスマホが防水・防塵機能に対応していますが、最近では格安スマホでも防水機能があるスマホが増えています。
今回は防水機能がある格安スマホを比較してみました。
このページの目次
防水スマホを利用する際の注意点
防水スマホを利用する際は以下の点に注意してください。
必ず「等級」をチェックしよう
防水スマホを購入する際は必ず「等級」をチェックしましょう。
等級はそのスマホの防水性能と防塵性能がどれくらいかを表しています。
等級は「IP67」のように「IP」と「2桁の数字」で表記します。左側の数字が防塵性能の等級、右側の数字が防水性能の等級です。IP67の場合は防塵の等級が「6」、防水の等級が「7」ということになります。
また、防水と防塵のいずれかだけを表す場合は「X」を使います。例えば防水性能だけを表す場合は「IPX7」、防塵性能だけを表す場合は「IP6X」といった感じです。
防水の等級および防塵の等級は以下の通りです。
・防水
保護等級 | 保護内容 |
0 | 特に保護がされていない |
1 | 垂直に落ちてくる水滴による有害な影響がない |
2 | 垂直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
3 | 垂直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない |
5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない |
6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない |
7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない |
8 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない |
・防塵
保護等級 | 保護内容 |
0 | 特に保護がされていない |
1 | 直径50mm以上の固形物が中に入らない |
2 | 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない |
3 | 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
4 | 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
5 | 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない |
6 | 粉塵が中に入らない |
例えば防水・防塵の等級が「IP67」のスマホは「粉塵が中に入らない」かつ「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない」ということなので、防水性能・防塵性能ともに高いということが分かります。
一言で「防水スマホ」といっても、等級によって防水性能が全く違います。キッチンでレシピを見るだけ、という人ならIPX5で問題ありませんし、逆にお風呂やプールで使いたい、という場合は万が一水の中に沈んでも大丈夫なようにIPX7以上を選ぶ必要があります。
そのため、防水スマホを購入する際は等級を確認し、自分の用途に合った防水性能のスマホを購入する必要があります。
海水や温水の場合は防水スマホでも故障する可能性がある
お風呂や海でスマホを使う場合、たとえ防水スマホでも故障してしまう可能性があります。
基本的に、防水スマホのテストは「真水」で行われています。つまり、海水や温水でのテストは行われていないので、真水と同じようにしっかり防水してくれるかはわからない、ということです。
水道水では平気だったけど、お風呂のお湯につけたら故障した、なんてケースもあります。シャワーや水しぶきくらいであれば問題ないでしょうが、湯船につけたり、深い海の中に落としたりするのはいくら防水スマホでもやめたほうが良いです。
お風呂や海で防水スマホを使う場合は防水ケースを併用するとより安全です。
おすすめの防水スマホ
防水機能が付いた格安スマホはいくつかありますが、ここでは特におすすめの機種を紹介します。
AQUOS sense lite
AQUOS sense liteはシャープから発売されているSIMフリースマホです。
IPX5/8相当の防水機能を持っており、お風呂やキッチンでも問題なく使えます。
独自開発しているIGZO液晶ディスプレイはノイズが少ないので濡れていても誤動作しにくく、快適に操作できます。
スペックはミドルスペックで、重たい3Dゲームなどは難しいですが普段使いなら問題ありません。
価格も30,000円前後とリーズナブルなので、コスパの高い防水スマホが欲しい人におすすめです。
AQUOS sense liteのスペック
AQUOS sense liteのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅72×縦144×厚さ8.5mm |
重さ | 約147g |
ディスプレイ | 約5.0インチ(1920×1,080) |
OS | Android 7.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 430(オクタコアCPU) |
メモリ | RAM:3GB / ROM:32GB |
カメラ | アウト:1310万画素 イン:500万画素 |
バッテリー容量 | 2,700mAh |
防水・防塵 | 防水:IPX5/8 防塵:IP6X |
AQUOS sense liteを取り扱っているMVNOと販売価格
AQUOS sense liteを取り扱っているMVNOとその販売価格は以下の通りです。
・BIGLOBEモバイル:1,240円×24ヶ月(一括不可)
・DMMモバイル:29,800円
・IIJmio:29,800円
・LINEモバイル:33,800円
・mineo:33,000円
・NifMo:31,112円
・OCNモバイルONE:29,800円
・イオンモバイル:32,800円
・エキサイトモバイル:29,800円
・楽天モバイル:29,800円
arrows M04
arrows M04は富士通から発売されているSIMフリースマホです。
防水・防塵に加えて落下や衝撃、振動、高温/低温動作といったMIL規格23項目に準拠した耐久力の高さが売りのタフネススマホです。
おサイフケータイとワンセグに対応しており、使い勝手も良いです。
ワンセグ用のアンテナが内蔵されているので、別途アンテナを取り付けることなく、素早くワンセグが見られます。
スペックは2世代前のarrows M02からほとんど変わっていないためライトユーザー向けですが、頑丈なスマホを使いたい人やワンセグ・おサイフケータイを利用したい人におすすめです。
arrows M04のスペック
arrows M04のスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅144×縦71×厚さ8.0mm |
重さ | 約148g |
ディスプレイ | 約5.0インチ(720×1,280) |
OS | Android 7.1 |
CPU | MSM8916(1.2GHz) クアッドコアCPU |
メモリ | RAM:2GB / ROM:16GB |
カメラ | アウト:1,310万画素 イン:500万画素 |
バッテリー容量 | 2,580mAh |
防水・防塵 | 防水:IPX5/8 防塵:IP6X |
arrows M04を取り扱っているMVNOと販売価格
arrows M04を取り扱っているMVNOとその販売価格は以下の通りです。
・BIGLOBEモバイル:1,490円×24ヶ月(一括不可)
・DMMモバイル:33,800円
・NiiMo:32,800円
・IIJmio:32,800円
・LINEモバイル:32,800円
・mineo:31,800円
・NifMo:31,112円
・QTモバイル:33,000円
・イオンモバイル:37,800円
・楽天モバイル:34,800円
HTC U11 life
台湾のスマホメーカーHTCから発売されているSIMフリースマホです。
海外製SIMフリースマホとしては珍しく防水・防塵に加えておサイフケータイにも対応しています。
同社のハイスペックモデル「HTC U11」の廉価版ですが、スマホを握るだけで好みのアプリや機能が使える「エッジ・センス」を搭載しているなど、U11の使い勝手の良さは健在です。
30,000円台後半ですがSnapdragon 630、大容量の4GBメモリ、高性能な指紋認証センサーを搭載するなどスペックも高く、海外製スマホと国産スマホの良いところを合わせたようなスマホに仕上がっています。
HTC U11 lifeのスペック
HTC U11 lifeのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅73×縦149×厚さ8.1mm |
重さ | 約142g |
ディスプレイ | 約5.2インチ(1920×1,080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | Snapdragon 630 SDM630 オクタコア 2.2GHz+1.8GHz |
メモリ | RAM:4GB / ROM:64GB |
カメラ | アウト:1,600万画素 イン:1,600万画素 |
バッテリー容量 | 2,600mAh |
防水・防塵 | 防水:IPX7 防塵:IP6X |
HTC U11 lifeを取り扱っているMVNOと販売価格
2018年3月現在、HTC U11 lifeを取り扱っているのは楽天モバイルのみです。販売価格は39,800円です。
AQUOS R compact
AQUOS R compactはシャープから発売されているハイスペックスマホです。
当初はドコモやauといった大手キャリア向けに販売されていましたが、2018年1月よりSIMフリー版が発売されました。
ディスプレイの上部と左右のベゼルを極限まで削ったデザインの「フリーフォームディスプレイ」が大きな特徴です。
前面のほとんどがディスプレイなので、4.9インチという大画面ながらコンパクトなボディサイズを実現しています。
Snapdragon 660を搭載しており、スペックも高いです。もちろん、IPX5/8相当の高い防水性能を持っているので、水回りでも安心して使えます。
AQUOS R compactのスペック
AQUOS R compactのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅66×縦132×厚さ9.6mm |
重さ | 約140g |
ディスプレイ | 約4.9インチ(2,032×1,080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 660(SDM660) 2.2GHz(クアッドコア)+1.8GHz(クアッドコア) オクタコア |
メモリ | RAM:3GB / ROM:32GB |
カメラ | アウト:1,640万画素 イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 2,500mAh |
防水・防塵 | 防水:IPX5/X8 防塵:IP6X |
AQUOS R compactを取り扱っているMVNOと販売価格
AQUOS R compactを取り扱っているMVNOとその販売価格は以下の通りです。
・BIGLOBEモバイル:2,850円×24ヶ月(一括不可)
・DMMモバイル:64,800円
・IIJmio:59,800円
・OCNモバイルONE:66,900円
・楽天モバイル:67,800円
HUAWEI Mate 10 Pro
中国のスマホメーカーHUAWEIのハイスペックスマホです。
同社の日本向けモデルとしては初めて防水・防塵に対応しました。HUAWEIユーザーにとっては待ちに待ったスマホですね。
特徴はスペックの高さです。独自開発のCPU「Kirin 970」はオクタコアで動作が速いだけでなく、スマホとしては初めてAI処理専用プロセッサを搭載しています。
メインカメラには代名詞でもある「Leicaダブルレンズカメラ」を搭載しており、一眼レフカメラにも負けないボケ味のある高画質な写真を撮影できます。カメラもAIに対応しており、被写体やシーンを自動で判別し、適切なモードで撮影してくれます。
防水・防塵に対応したSIMフリーのAndroidスマホとしては最高クラスのスペックです。
スペックを重視しつつ、防水にも対応しているスマホを使いたい人におすすめです。
HUAWEI Mate 10 Proのスペック
HUAWEI Mate 10 Proのスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅74.5×縦154.2×厚さ7.9mm |
重さ | 約178g |
ディスプレイ | 約6.0インチ(2,160×1,080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | HUAWEI Kirin 970 オクタコアCPU (4 x 2.36 GHz A73 + 4 x 1.8 GHz A53) |
メモリ | RAM:6GB / ROM:128GB |
カメラ | アウト:1200万画素+2000万画素 イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
防水・防塵 | 防水:IPX7 防塵:IP6X |
HUAWEI Mate 10 Proを取り扱っているMVNOと販売価格
HUAWEI Mate 10 Proを取り扱っているMVNOとその販売価格は以下の通りです。
・DMMモバイル:89,800円
・IIJmio:79,800円
・LinksMate:88,000円
・NifMo:82,223円
・OCNモバイルONE:79,800円
・イオンモバイル:89,800円
・エキサイトモバイル:79,800円
・楽天モバイル:89,800円
iPhone 8
ここまでAndroid端末を紹介してきましたが、防水に対応したiPhoneを格安SIMで利用することも可能です。
防水対応のiPhoneはいくつかありますが、中でもおすすめはSIMフリー版iPhone 8です。iPhone 7までのデザインと操作性を引き継ぎつつスペックはより高くなり、ワイヤレス充電やTrue Toneといった新しい機能にも対応しています。
ただし、現在iPhone 7を使っている場合は無理に買い替える必要はありません。その場合はデザインや機能がガラリと変わったiPhone Xのほうがおすすめです。
iPhone 8のスペック
iPhone 8のスペックは以下の通りです。
サイズ | 約幅67.3×縦138.4×厚さ7.3mm |
重さ | 約148g |
OS | iOS 11 |
CPU | A11 Bionicチップ |
ストレージ | ROM:64GB/256GB |
カメラ | アウト:1200万画素 イン:700万画素 |
防水・防塵 | 防水:IPX7 防塵:IP6X |
iPhone 8を取り扱っているMVNOと販売価格
2018年3月現在、iPhone 8を取り扱っているMVNOはありません。格安SIMでiPhone 8を使う場合はSIMフリーのiPhone 8をアップルストアもしくはアップルオンラインストアから購入しましょう。
アップルオンラインストアの価格は64GBモデルが78,800円、256GBモデルが95,800円となっています。
まとめ
今回は防水機能がついた格安スマホを比較しました。
同じ防水スマホでも等級によってどのレベルまで防水してくれるかが異なります。
防水スマホを購入する際は等級をしっかり確認し、自分の用途や目的に合った防水性能のスマホを購入するようにしましょう。
また、防水スマホでも海水や温水には耐えられない可能性もあります。お風呂や海で使う場合は防水ケースも併用しましょう。